町長の部屋

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 さて、今年はご承知のとおり、元日に能登半島を中心とした震度7の地震が発生し、甚大な被害をもたらしました。発生から2か月を経た今でも、大変多くの方々が避難生活を余儀なくされているところでございます。現地では、地震発生直後から国並びに多くの自治体や各関係機関・団体、ボランティアの方々が支援活動に取り組んでいるところであり、本町からも職員を派遣しております。引き続き、復旧・復興に向け、できる限りの支援に取り組んでまいりたいと存じます。今後、被災地における地震発生直後からの対応などの検証が進んでまいると存じますが、それらから課題を整理し、本町における防災計画や防災訓練などの見直しに活かしてまいります。
 また、正月2日には、羽田空港で航空機の衝突炎上という大きな事故が発生いたしました。かつて、中華航空機の墜落事故を経験した、空港を抱える本町としましては、事故の検証結果を注視し、必要に応じて関係機関などに、安全な空港運営を働きかけてまいりたいと存じます。

 こうした2つの大きな事象で幕を開けた本年でありますが、国内の社会・経済情勢に鑑みますと、新型コロナウイルス感染症は感染症法上の位置付けが5類感染症に変更されたものの、この冬にはインフルエンザとともに感染者数の増加がみられ、警戒が必要となっています。また、世界各地での紛争の影響もあってか、諸物価の高騰が続いており、国民生活は一層の厳しさを増しているところであります。さらに、出生数の減少も歯止めがかからず、8年連続で過去最少を記録するなど、人口減少のスピードが増している感がございます。
 こうした背景を踏まえ、現在、国では新年度予算について審議がなされています。政府案では、異次元の少子化対策や生活支援への施策などが予定されていますが、本町におきましても、国の施策に応じた自治体としての対応はもちろんのこと、町民の皆さんが安心して安全に生活していただけるよう、きめ細かな施策・事業に取り組んでまいる所存でございます。愛知県が進めております基幹的広域防災拠点の整備に、町として積極的に関与・連携してまいりますとともに、防災を始め、子育て支援、DXの活用、カーボンニュートラルの推進、将来の人口減少を見据えたまちづくりなど、町が抱える課題にしっかりと向き合い、その解決に向け、着実に各種事業を実施してまいります。
 ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの作品の中に、こんな言葉があります。「社会は一つの船のようなものだ。だれもが舵をとる準備をせねばならない。」
 町民の皆さんが誇りを持てる町へ、そのためには町民一人ひとりが町の将来に関心を寄せ、一緒になって豊山町を魅力的なまちにしていくこと。ひいては、豊山町というまちの価値を高めていくこと。そんなまちづくりを町民の皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと存じます。

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